【セミナーレポート】実際の導入事例から学ぶSNS運用代行活用セミナー〜投稿分析から得られたアカウント成長の秘訣とは〜

2020年9月10日、「実際の導入事例から学ぶSNS運用代行活用セミナー〜投稿分析から得られたアカウント成長の秘訣とは〜」を開催いたしました。

本ウェビナーでは、MimiTV取締役の野中祥平様にご登壇いただき、「すでにSNS運用担当者はいるが、さらに運用を強化するうえでどこまで依頼すべきか」「どのように戦略を立てるべきか」といった運用方針の検討方法についてお話していただきました。

本記事では、当日のセッションレポートを公開いたします。運用代行の導入をご検討されている方は是非ご覧ください。

登壇者

石本 亮

株式会社FinT SNS事業部 / アカウントコンサルタントチームリーダー

学生時代に英語弁論全国大会優勝経験あり。2019年入社。(社会人2年目)2020年6月よりアカウントコンサルタントチームリーダーに就任。Instagramは感覚値での運用がイメージされやすいですが、定量的な分析をもとに根拠のあるご提案ができるよう心掛けております。研究すればするほど面白みが深まるInstagram運用について、精一杯お話いたします。

野中 祥平

■トレンダーズ株式会社/MimiTV Div.執行役員(2020年~) ■株式会社MimiTV/取締役(2018年~)

2012年に新卒としてトレンダーズ株式会社に入社。 2018年5月に「株式会社MimiTV」のM&Aを担当し、以降同社の取締役を務める。現在は美容メディア「MimiTV」の事業責任者およびマーケティング責任者を担当。 2018年から2020年の2年間でMimiTV公式Twitterアカウント(@Mimi4_TV)のフォロワー数は13倍(1.6万フォロワー⇒21万フォロワー)に伸長。美容業界の中でもトップクラスにエンゲージメントの高いアカウントに成長。

本ウェビナーで紹介する事例

 

MimiTVについて

株式会社MimiTV 野中祥平(以下、野中):初めにMimiTVについてご説明いたします。MimiTVとはYouTube, Instagram, Twitterを中心に、19~34歳の美容オタクに支持されている美容メディアです。2015年からスタートし、現在SNSの総フォロワー数は113万人を突破しています。実際にFinTさんに依頼しているのはMimiTVのTwitterで、主にコスメ情報を発信しています。FinTさんにはコスメのまとめコンテンツを作成していただいていて、実際に高いエンゲージメントの投稿がいくつもあり、人気コンテンツの一つです。

MimiTVは2020年度、Twitterにおける美容メディアNo.1を目指しています。その要素としてフォロワーNo.1とエンゲージメント数No.1の二つの要素があると思うのですが、FinTさんには二つ目のエンゲージメント数No1を目指すお手伝いをしていただいています。

どの会社さんでも言えることだと思うのですが、導入開始前から現在までこのようなフェーズに分けられると考えています。弊社の場合、2020年2月に業務委託先を選定し始めて。2020年3月にFinTさんに依頼することを決定いたしました。実際に4月から運用を依頼して、現在まで約5ヶ月間運用のお手伝いをしていただいています。本日はこのフェーズに沿ってお話しさせていただきます。

運用代行導入前

当時の課題

野中:まず、弊社が導入前にどのような課題をもっていたかご説明いたします。運用体制ですが、企画 / コンテンツ制作責任者が一名の状態でしたので、オリジナルコンテンツを投稿していきたいと考えていましたが、リソース不足で新作コスメやプレゼントキャンペーンしか投稿できていませんでした。また、他の美容メディアでは商品紹介・キャンペーン投稿にくわえ、まとめコンテンツが人気を得ていたため、MimiTVならではの、美容オタクに届けるでオリジナルまとめコンテンツを作成することで、よりエンゲージメント率が上がるのではないか?という仮説がありました。

導入前の状況をまとめるとこのような図になります。導入前段階は、リソースの不足により発信コンテンツが新作コスメやキャンペーンなどに固定化していました。理想は、Twitterに特化したオリジナルコンテンツを発信し、適切な効果測定を行うことでエンゲージメント率の向上を目指していきたいと考えていました。ですが、それを達成するにはリソースが足りなかったので、運用体制の構築からFinTさんにご相談させていただきました。そして、課題解決のために運用の一部を新たに委託することに決定しましたが、どこまでを委託するのかはまだ決まっていませんでした。

委託先の選定

野中:委託先として3つ候補がありました。他の会社さんにも参考になるように、メリットデメリットを整理していきたいと思います。

一つ目は外部の個人です。メリットとしては比較的に安価に導入可能、デメリットとしては製作物のクオリティやレポーティングの精度について不安や密なコミュニケーションが難しい可能性が残ることが考えられます。

二つ目は新規採用です。メリットとしては、大きく体制を変えずに開始することができることやメンバー間のコミュニケーションコストは低いこと、デメリットとしては採用がすぐうまくいかないことや、結果の良し悪しに関わらず、長期的な固定費として考える必要があることが考えられます。私の経営者視点としても、すぐアカウント運用担当者を採用しようという決断に踏み切れませんでした。

三つ目は外部の企業です。メリットとしては、製作物やレポーティングのクオリティが担保されていることや、自社にはないノウハウを得られることです。デメリットとしてはデメリットとしては多くのSNS運用会社から選ぶ必要があることです。

FinTに依頼した理由

野中:実際に、弊社は三番目の選択肢をとってFinTさんに依頼することにしたのですが、実際の決定材料についてご説明いたします。

①美容領域への理解

実際に美容領域でSNS運用実績があったことに加え、代表の大槻さんの知見も豊富であるため安心感がありました。

②仮説検証への期待

SNSはトレンドやアルゴリズムの変化が激しいですが、その中で仮説検証をしっかり行っている会社さんという印象がありました。製作 → 投稿のみの作業的運用やツールを用いた運用ではなく、徹底した仮説検証力を強みとしており、ともに戦略を描いていけると感じました。

上記二点が決め手となり、FinTさんにまとめコンテンツの作成と効果検証のサポートを委託することに決定いたしました。

 

導入前におけるポイント

野中:ここで私から運用代行の導入前段階におけるポイントを二つご説明いたします。

一つ目は委託先の選定です。委託先ごとに成果物のクオリティ、業務範囲の広さ、費用感など多種多様ですので、事業戦略や課題感に合わせて選定を行うことが最も重要です。

二つ目は、適切な業務の棲み分けです。お互いに得意な部分を最大限発揮し不得意な部分を補うことでアカウントの成長が加速すると考えています。弊社の事例でいうと、自社で撮影するコンテンツやプレスリリースを活用したコンテンツ関しては自社でスピーディーに投稿していきたい一方で、多少時間がかかっても月に安定的に投稿していきたいまとめコンテンツに関してはFinTさんにお願いしています。

株式会社FinT 石本亮(以下、石本):棲み分けに関しては、会社様によってそれぞれです。MimiTVさんに関しては社内でも運用の知見があったのでこのような運用体制ですが、会社様によってはすべて弊社で運用するパターンだったりとか、一部コンテンツのみクライアント様側で投稿いただくパターンなどいろいろあります。

野中:そうですよね。続いて、実際に導入後、私の中で一緒に進めていく中でも大事なポイントがあるなと感じていたのでそちらに関してご説明いたします。

運用代行導入初期

初期段階の懸念点、ポイント

野中:特に導入初期段階においては運用方針や業務内容について認識の齟齬が発生する可能性があると考えていました。例えば、「アカウントの方針が伝わっていないのでは?」「この投稿の制作意図は?」「想定していた業務範囲と異なる」などが考えられます。

石本:実際にどのようなところで齟齬があると感じられましたか?

野中:元々Instagramに強い会社さんという印象でしたので、Twitterの美容メディアの世界観を理解してくれているのか?や、MimiTV自体の編集方針を理解してくださっているのか?が懸念点としてあったので、密なコミュニケーションをとるべきだと考えていました。

成功体験

野中:MimiTVの場合、元々美容オタク層にむけてコンテンツを発信していたので、FinTさんが作成するまとめコンテンツによってマス層へのリーチを拡大できるのではないか?という仮説のもと運用していました。しかし、1ヶ月〜2ヶ月運用するにつれて、そもそものMimiTVのフォロワー、つまり美容オタク層などからのエンゲージメントが増加しなければマス層に広がらないのではないか?という新たな仮説を立てていただき、コンテンツやコスメの選定の見直しを行いました。そういうチューニングをやっていただいたおかげで、運用から約3ヶ月後には平均いいね数は約2.2倍に増加し、当初の目的であったエンゲージメントの高いアカウントを安定的に達成しつつあるなという状況です。

運用代行導入中期

FinTの価値向上

野中:導入3〜5ヶ月目から、よりFinTさんに依頼して良かったなと感じることが増えました。初期段階で軌道修正をしていただいたのもよかったのですが、驚いたのはエンゲージメントを上げるためにはどうしたらいいのか?というご提案を丁寧にしていただきました。エンゲージメントをあげるための要素分解を行った上で、それぞれをPDCA回していきましょうというお話になりました。ここのノウハウの言語化とPDCAの回し方などが、自社だけで運用していたら難しかったなと感じたところでした。

石本:こういった要素分解は、InstagramやTwitterなどの媒体によっても異なりますし、領域やアカウントの種類によって異なりますので、弊社の運用チームがそれぞれのアカウントに合わせた要素分解を行い、アカウント運用を進めています。

野中:そうなんですね。それでは、ここまでお話しした導入初期〜中期のポイントをまとめると以下の三点になります。

①双方がコミュニケーションを密に取れる体制

②発注主側からも擦り合わせていく姿勢

③初めから上手くいくとは限らないという理解

目的を達成することに対して、徐々にPDCAを回していく必要があるという前提を理解することがとても大事だなと改めて思っています。

石本:ここに関してはご発注いただいているにもかかわらず恐縮な部分ではあるのですが、やはり他の運用アカウントでも、ご担当者様と頻繁にすり合わせのコミュニケーションがとれているアカウントは改善していくスピードが速いなと弊社としても感じています。

現在

導入継続の決め手

野中:FinTさんに依頼して約半年が経ちましたが、今後も継続してご依頼しようと考えています。実際にFinTさんに依頼して感じた価値をまとめてみました。

まず一つ目が安心感です。月に10本のコンテンツ作成をお願いしているのですが、パフォーマンスと質が約束されていて本当にありがたかったです。コロナの影響などで変化が激しい中、10本安定して納品、投稿していただいております。

二つ目が依頼範囲の広さです。編集方針の理解 → 戦略設計 → 企画 → 製作 → 投稿 → 効果検証をまとめて依頼できていますし、ただ企画と投稿だけではなく、効果検証までしっかり行っていただける強みがFinTさんにはあると思います。

三つ目がリスクの削減です。コロナ禍において社内で新たに採用することはイメージしにくかったんですけど、そこをノウハウのあるプロかつ定期での依頼によりリスクヘッジが可能になりました。

石本:そういっていただけて大変光栄です。引き続きよろしくお願いいたします。

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セミナーにご参加いただいたみなさま、誠にありがとうございました。

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(文・編集:伊東 daisuke.i@sucle.jp)