年々市場規模を拡大し続けるSNS。日本でのSNS利用者数は7500万人を超え、今後も増加する見込みです。
その中でも特に成長を続けるSNSがInstagram(インスタグラム)です。現在では、幅広い年代層に利用されるSNSへ成長しました。そのためInstagram上で広告を打つ企業も増え始め、今では企業がInstagramを始めとするSNSをビジネス活用するようになりました。
しかし、Instagramで広告を打つ施策を考えても、そもそもどうしたら広告を打てるのか?、ターゲティングはできるのか?、料金形態は?など担当者にとっては何からすればいいか迷うのではないでしょうか。
そこで今回は、2019年最新のInstagram広告の基礎情報や、実際に広告を打つ際のフローや注意点、担当者が迷いやすいポイントなどを徹底解説します。
自社でのInstagramの広告施策へ是非ご活用ください。
目次
Instagram広告とは
Instagram広告とは、Instagram内の画像や動画で掲載される広告のことを指します。
Instagramの利用者のフォローしたアカウントが投稿した画像や動画のフィード、ストーリーズの合間に投稿の右上に【広告】が表示された状態で流れる仕様です。
Instagramが日本で広まり始めた初期の頃は、若年層が主な利用ユーザーでしたが、30代、40代においての月間アクティブユーザー数は20代を追う勢いで増え始めています。そのため、若年層に絶大な人気を誇るSNSには変わりありませんが、幅広い年代層に利用されるSNSへ変化しました。その影響もあり、Instagramをビジネスとして利用するアカウントは2500万社を超え、多くの企業がビジネス活用する1つの選択肢としてInstagramを選択しています。
加えて、Instagram広告は、他のSNS広告とは異なる特徴や広告の種類があり、自社の広告の目的に合わせて広告出稿が可能である点もInstagram広告が利用されている要因です。
Instagram広告は若年層向けと高性能なターゲティングが特徴
Instagramは、Facebookの子会社であるため、Facebookと同様の配信システムです。
FacebookとInstagram双方のユーザーデータが活用されているため、自社が訴求したいターゲットへ広告が打ちやすいです。例えば、東京在住の20〜25歳など細かい設定が可能なため、より効果的に届けたいターゲットへ自社の広告を出稿できます。
Instagramは、Twitterのようにリツイート機能が標準で搭載されていません。そのためInstagramの利用者のアカウント内に流れるフィードやストーリーズは、自分が興味を持ち、フォローしているアカウントのみです。そのフィードやストーリーズ内に、高性能なターゲティングを活用して広告を流すことで、Instagram利用者へ違和感なく自社の広告を触れさせられることができます。
Instagram広告は、ターゲティングの質が高い点に加えて、若年層の利用率が高い点も特徴の一つです。とはいえ、先述した通り、Instagramは30代の40代の利用率も高くなってきています。そのため、以前のInstagramとは異なり、10〜20代向け以外の会社やサービスを広告訴求したい方にもInstagram広告が注目されています。
Instagram広告の種類とフォーマット
Instagram広告は4つのタイプのフォーマットで広告の出稿が可能です。フォーマットは、「画像広告」「動画広告」「カルーセル広告」「ストーリーズ広告」があり、以下それぞれのフォーマットの特徴を紹介します。
画像広告
画像広告は、1枚の画像とキャプションと言われる投稿内に表示されるテキストを使用する広告です。ユーザーのフィード内に流すことができ、Instagramユーザーに違和感なく広告を訴求できます。
画像広告の種類は、「正方形」「横長の長方形」「縦長の長方形」と3つあり、掲載する広告画像に適したサイズを選択しましょう。
画像広告には、画像下部にCTA(コール トゥー アクション)ボタンが設置でき、「購入する」や「詳しくはこちら」など、自社の掲載広告の目的に合わせて文言を変更し、ユーザーへ行動を促すことが可能です。
画像広告は、公式がデザインサイズの推奨事項があり、それに準じた画像を掲載することが好ましいでしょう。
正方形
- 最小解像度: 600 x 600ピクセル
- 最大解像度: 1,936 x 1,936ピクセル
横長長方形
- 最小解像度: 600 x 315ピクセル
- 最大解像度: 1,936 x 1,936ピクセル
縦長長方形
- 最小解像度: 600 x 750ピクセル
- 最大解像度: 1,936 x 1,936ピクセル
動画広告
動画広告は、1本の動画とキャプションを使用する広告です。画像広告と同様にInstagramユーザーのフィード内に流すことができます。画像広告と異なる点は、縦長の長方形のデザインでは出稿ができないため、注意が必要です。動画を使用することで、自社のサービスの実際の使用イメージをユーザーに体感してもらうことができるため、より使用イメージが持たせやすく、訴求力が上がります。
また、動画の長さは60秒が最大再生時間となっており、公式が推奨する動画デザインとして、1:1の正方形でのアップロードが好ましいでしょう。他のアスペクト比での出稿も可能ですが、多くの企業が1:1の正方形を使用しています。
カルーセル広告
カルーセル広告は、複数枚の画像や動画とキャプションを使用した広告です。
腹数枚の画像を使用し、サービスや商品の使い方を説明する訴求方法や、4コマ漫画のようにストーリー立てて訴求する方法を採用する企業もあります。カルーセル広告を使用することで、自社のコンテンツを一枚の画像では伝えきれない部分までInstagramユーザーへ訴求できる点がポイントです。
以下、カルーセル広告を活用する際のルールです。
- 最小掲載数:2枚
- 最大掲載数:10枚
- 画像アスペクト比:正方形(1:1)
ストーリーズ広告
ストーリーズ広告とは、Instagramのストーリーズというサービス内にて表示される広告です。ストーリーズ広告は画像・動画共に使用できます。また、他の広告と異なり、画像や動画に規定のアスペクト比が無く、自社が使用したいフォーマットで出稿が可能です。しかし、ストーリーズはモバイル画面に合わせて表示される仕様なため、よりダイナミックなビジュアルで広告を表示させることができます。
ストーリーズ広告を出稿する際は、ストーリーズが他のフォーマットと異なる特徴をもつため、他のフォーマットと同様のデザインで出稿するが不可な場合があります。
以下、特徴を紹介します。
- 最長動画再生時間:15秒
- 画像1枚の表示時間:3秒
- 推奨アスペクト比:9:16
Instagram内のフィードと異なり、ストーリーズは自動で次のストーリーズへと自動再生されるため、ユーザーの目に付くような画像・動画、フォントを駆使したデザイン性が求められます。また、Instagram同様にCTAボタンが設置できるため、ユーザーに詳細を知りたくなるよう誘導させるクリエイティブ作成が必要です。
Instagram広告の課金方式
Instagram広告の課金システムには様々な種類があり、「CPM課金」「CPC課金」「CPI課金」「CPV課金」の4つの方法があります。それぞれの特徴によって自社の広告戦略に合うシステムを採用できる点に加え、Instagram広告の課金自体は、最低100円から運用可能であり、非常に手軽に広告出稿ができる点も、多くの企業が利用する要因です。
以下で、それぞれの課金方法について紹介します。
CPM課金
CPM課金とは、自社が出稿した広告のインプレッション数に応じて料金が発生・変動する課金方法です。出稿した広告がInstagramユーザーのフィード内にて1,000回表示されるごとに広告費がかかります。
そのため、CPM課金は、よりたくさんのユーザー目に広告を触れてもらい、自社や自社サービスの認知拡大を目的とする際に好ましいでしょう。
CPC課金
CPC課金とは、自社が出稿した広告がInstagramユーザーにクリックされる度に広告費が発生します。WEB広告の中でも最もスタンダードな課金システムであり、広告出稿をする企業が多く採用する方法です。
そのため、CPC課金は、自社サイトやアプリのインストールページへの誘導、商品購入を目的とする際に好ましいでしょう。
CPI課金
CPI課金は、自社が出稿した広告のCTAボタンより、アプリがインストールされる度に料金が発生する課金方法です。
広告出稿がアプリのインストールを目的としている場合に向いた課金システムとなります。
Instagramは、モバイルユーザーが非常に多く、アプリ広告との相性がとても良いため、アプリなどを提供する企業はCPI課金が好ましいでしょう。
CPV課金
CPV課金は、出稿した広告の動画をユーザーが再生した時間に応じて料金が発生する課金方法です。動画の大半がが再生される、もしくは再生秒数が合計10秒以上になると広告費がかかります。
広告目的に合ったベストな課金方法を
画像広告は、以上の4つの課金方法から選択をしますが、動画広告はCPM課金かCPV課金の2種類から選択する仕様です。より多くの人にリーチさせたい場合はCPM課金、自社サービスへの興味が高いユーザーにしっかりリーチさせたい場合はCPV課金を選択するのが好ましいでしょう。
自社の広告目的や、予算などを踏まえて、最大限なコストパフォーマンスを出せる課金方法をしっかり考えることがポイントです。
Instagram広告の成功事例
Instagram広告の効果を最大限にするためには、他企業の成功事例を参考にすることも重要です。実際にInstagramに広告を出稿した企業のKPIと効果などを踏まえた成功事例を紹介します。
バイトル:Instagramの利用者、ストーリーズの機能を活用してアプリインストールを最大化
株式会社ディップが運営するバイトルは、日本最大級のアルバイト・パート求人情報サイトです。
バイトルは、アルバイト先を探しているターゲットに対して、条件に合う求人情報の多さを広告にて訴求していました。アプリインストール数の増加をKPIとし、メイン利用ユーザーが若年層であるInstagramを活用。インストールの獲得単価を管理しながら、クリエイティブを数多く供給することで、ターゲットへより効率的なものを配信運用することを目指していました。
バイトルは、ストーリーズの利用者が急激に拡大している点に注目をしつつも、ストーリーズ特有のアスペクト比や特徴に合わしたクリエイティブを供給することが難しい体制であることが課題でした。
バイトルはストーリーズのフルスクリーンサポート機能を活用し、フィード用に提供していた1:1の画像クリエイティブをストーリーズにも転用することにしました。フルスクリーンサポートを使用すると、フィード用の広告素材を広告マネージャにアップロードすれば、通常のストーリーズへ投稿する際と同様に、画像の上下に、広告素材に調和するグラデーション背景が自動生成され、モバイルに適した縦型の全画面表示がされます。Instagram広告は、あらゆる配置方法があるものの、少ないリソースでフィード、ストーリーズにあったクリエイティブを容易に生成できるため、ターゲットユーザーへより効果的な訴求が可能でした。
結果的に、ストーリーズ広告を効果的に活用したことにより、インストール単価低下を12%とし、アプリインストール数の最大化させることができました。
https://business.instagram.com/success/baitoru/
防災防犯ダイレクト:カルーセル広告を活用して購買をアップ
有限会社防災防犯ダイレクトは、自社が提供する防災グッズをまとめた非常持出袋を広告訴求の商品として販売しています。
災害発生時には需要が高くなる商材をInstagramのカルーセル広告などを活用することで、家庭で常備しておく商品としての認知度をあげること、災害対策として事前購入を促すことが目的でした。
リマーケティングリストへのだけの配信では限界があること、ユーザーの広告への初回接触率も高くなってきていた状況から、防犯防災ダイレクトは類似リスト・属性ターゲティングへの配信の拡張を実施。そして配信プラットフォームをFacebookフィードに加えて、Instagramへの露出も拡大させました。
カルーセル広告を使用することで、非常持出袋の家庭での配置風景や、非常持出袋の中身の商品の同時紹介を複数の画像を用いて可能に。実際の購買後のイメージを想起させること、いざという時に必要な防災グッズの認知をさせ、購入へ繋げる訴求をユーザーへ行いました。
結果的に、昨対比でCPM-18%、顧客獲得単価 -47%、CVR + 98.5%という成果を得ることができました。
クリエイティブ制作時のポイント
Instagram広告のクリエイティブを制作する際、Instagramだからこそ意識しないといけないポイントが多くあります。以下のポイントを理解した上で制作することをおすすめします。
ユーザーの目に一瞬でも目が止まるよう、ビジュアルを意識する
Instagramは、元々、画像や動画をメインにシェアするSNSです。Instagramのターゲティング性能が高くても、Instagramのフィードやストーリーズに魅力的ではない画像や動画が流れてきてユーザーが目を止めるでしょうか。
世の中のトレンドや、Instagram内で流行っているクリエイティブの雰囲気を色使いや、フォント、画角などを理解しておくことが大切です。
動画の場合も、同様のポイントを理解しておく必要があります。加えて、ファーストビューを印象的にさせ、ユーザーの興味を引かせる工夫をする、音声をオフにされていても伝わるような映像、もしくは音声をオンにしたくなるような作りを意識することも大切です。
また、企業の成功事例をもとに自社へローカライズさせ、うまく活用しましょう。Instagramの公式HPにも、多くの企業事例が規模感、業種、目標によって紹介されているため、ぜひ参考にしてみてください。
CTAなどを効果的に活用し、定量的な効果を得る
Instagram含め、他のSNSも同様ですが、SNS広告を出稿する場合は、使用SNSのプラットフォームへ、自社の広告をいかに馴染ませるかが重要です。
Webサイトでもネイティブアドが広まりつつあるように、いかにユーザーへ違和感を感じさせず、自社の広告へ触れてもらうか。また、ただ広告を見てもらうだけでなく、CTAなどを活用して、自社サイトへの誘導や、購買販促を行ない、定量的な結果を得ることも意識することも重要です。
ユーザーへのメリットを訴求する
初期のInstagramは、非日常的な雰囲気を画像や、動画で表現することで「インスタ映え」と評価される時代でしたが、近年は、生活感や、情緒のような身近にあるおしゃれさを「インスタ映え」として評価する流れになっています。
そのため、先述したように企業もInstagramのトレンドへの適応が必要です。たとえば、ただ単に自社の商品の特徴を訴求するよりも、その商品を使用したユーザーはどんなメリットを得ることができるのか、といった商品利用のその先のストーリー意識して表現してあげるクリエイティブの方が好まれるようになりました。
そのような訴求方法で、ユーザーの感情に訴えかけることが大切です。
広告出稿の方法と手順
Instagram広告の出稿は個人でも容易にできてしまうほど、難しくありません。
以下で出稿手順を解説します。
Instagram広告の出稿に必要なもの
広告作成の前に、「Facebookページ」と「Instagramのアカウント」が必要になるので、先に準備しておく必要があります。Instagramのアカウントは無くても広告は作成できますが、運用時にある方が好ましいのでアカウント作成しておきましょう。
また、作成後にはFacebookとInstagramのアカウントの関連付けが必要です。操作は、各チャネルから行えます。
1. マーケティングの目的を選択する
まずは、「マーケティングの目的」を選択する必要があります。
自社の広告は何を目的として出稿するのか?「認知」「検討」「コンバージョン」分けられており、各項目にも「ブランド認知度アップ」や、「アプリのインストール」など細かい設定を選択できるため、自社の広告で得たい効果を明確にしましょう。
2. 名前の変更
マーケティングの目的を選んだら、「キャンペーン名」を変更する項目があるので、今回自社で作成する広告の名前を決定する必要があります。
自社の商品キャンペーンの認知度を図ることが目的ならば、そのキャンペーン名を設定するなど、自社でいくつもの広告を出稿する際は、わかりやすい名前に設定しましょう。
3. 広告のターゲットを設定
オーディエンス(今回の広告のターゲット)の設定では下記の項目を設定する必要があり、この内容でターゲットを絞ることになります。
ー地域ー
国、市区町村、郵便番号などの情報を設定する
ー年齢ー
ターゲットとする年齢層を設定する
ー性別ー
すべて、男性、女性から選ぶ
ー言語ー
選択した地域で一般的に使用されていない言語で記載する場合、設定する
ー詳細ターゲット設定ー
利用者層、関心、行動などからターゲットを絞る
ーつながりー
自分のFacebookページに「いいね!」した人など、リーチしたいユーザー層を絞る
作成画面の右側に、ターゲットボリュームや、1日での推定リーチ数などが表示されます。あくまでも推定なので、イメージ程度の情報ですが、参考にしながら設定するのも一つの方法かもしれません。
4. 広告を配信する場所の設定
次に広告を配信する場所を設定します。配置方法は2つに分かれており、以下でそれぞれ説明します。
ー自動配置(推奨)ー
システムが広告の表示効果を最大化させるため自動で配信場所を最適化する
ー 配置を編集ー
Instagramのほか、Facebook、Messengerなど、広告の配信先を自社で設定する
5. 予算と掲載期間の設定
広告の予算と掲載期間を設定します。
広告配信の最適化
LPのビュー、対象リンクのクリック、インプレッションなど、自社広告の目的に応じてどのように広告を配信するかを設定します。
予算の設定
予算の設定方法は「1日の予算」と「通算予算」の2通りの設定方法があります。
「1日の予算」では1日あたりに使用できる予算が設定可能で、金額の最小限は100円です。
自社の広告が配信され、消化金額が予め設定した予算に達してしまった時点で、その日の広告配信が停止します。
今回の広告出稿の配信期間の間に使用可能な予算の上限が決まっている場合は、「通算予算」を選択し金額を設定する好ましいです。
掲載期間の設定
掲載期間の設定は、「広告セットを今日から継続的に掲載する」と「開始日と終了日を設定」の2通りから選択することができます。
予算の設定で「通算予算」を設定した場合は広告を出稿する際のスケジュール設定が可能です。常に広告を配信する設定や、広告の配信を行う曜日と時間を細かに設定することできます。
6. 広告クリエイティブを設定する
以上の設定が完了したら最後に広告クリエイティブの設定を行います。
アイデンティティの設定
アイデンティティの設定とは、どのアカウントから広告を出稿するのかの選択する設定です。広告を出稿したいInstagramのアカウントを選択しましょう。
広告の形式を選択
次に広告の形式を選択します。形式の設定では、上記で紹介したInstagram広告の4つのフォーマットの中から、自社の広告に使用したいフォーマットを目的に応じて設定しましょう。
インスタントエクスペリエンスを追加
インスタントエクスペリエンスとは、スマートフォンなどのモバイルを使用するInstagramユーザーが広告に反応した後にフルスクリーンで表示される機能です。あらかじめ、この設定をしておくことで、広告をまるで自社のランディングページのようにユーザーへ訴求ができます。
https://www.facebook.com/business/help/183469315334462
実際の広告のビジュアル面を設定する
作成した広告を「追加する」を選択し、右側に追加したクリエイティブのプレビューが表示されます。続けて「テキスト」や「リンク(CTA)」が追加できことに加え、モバイル版、デスクトップ版の場合、どのように表示されるか、も確認できるため、実際に広告を出稿してみたらイメージと違った…..みたいな問題がありません。
広告の最終確認、配信
作成した広告の内容・クリエイティブに問題がなければ、「注文確定」ボタンを押します。
審査がされ、通過したら、設定したスケジュール通りに広告の配信が開始します。
また、広告の設定が無事に完了すると、Facebook広告マネージャーに作成した広告が追加され、配信途中でも、広告の詳細設定を変更できるため、ユーザーからのリアクションをみながら、臨機応変に運用できます。
Instagram広告の注意点
Instagram広告を出稿する際の注意点はいくつかあるため、以下で紹介します。
Instagramのアカウントは持たずに広告が出せる
実は、Instagram内で広告を出稿する際に、InstagramアカウントがなくてもInstagram広告を出稿することは可能です。
とはいえ、いくつかの操作が制限されてしまいす。たとえば、「出稿した広告に対するコメントへの返信、削除ができない」、「Instagramのアカウントネーム部分はFacebookページ名がグレーで表示される」などがあります。より操作の幅を広げるためにも、Instagramのアカウントを作成しておくことをおすすめします。
広告ポリシーをチェックする
Instagramで広告を出稿する場合、Facebookの子会社であるため、Facebookの広告ポリシーを通して審査が行われます。
コンテンツや動画広告において禁止されてる内容についてなど、いくつか項目があるため、広告を出稿する前に、一度目を通しておきましょう。
また、Instagramも独自のガイドラインがあり、Facebookの審査が通過されても、Instagramの審査が通過されない場合も起こりうります。
Facebook、Instagramの各ガイドラインを掲載しておくので、詳しくは下記よりご確認ください。
テキスト要素
Instagram特有のルールですが、画像や動画内にテキストを使用する場合、その大きさはクリエイティブ全体の20%以内に収めることが好ましいです。テキストの割合が増えれば増える程、配信量は減ってしまい、最悪の場合配信されないこともあります。
Instagramは、あくまでも画像や動画などのビジュアルを重視したSNSです。そのようなプラットフォームで配信することを再認識しておきましょう。
効果測定で見るべき項目
自社で出稿したInstagram広告の効果測定は、「広告マネージャ」を通して確認できます。
広告マネージャを活用し、確認できる数字は多くあり、今回はその中でいくつか紹介します。
ーリーチー
設定した期間で自社が出稿した広告を見たユーザーの数です。
ーレスポンスー
ユーザーが自社広告を閲覧してから24時間以内、もしくは28日以内にクリックやそれ以外のアクションを行った回数がデータで表示されます。
ーキャンペーンのリーチー
キャンペーン全体の広告を閲覧したユーザーの数です。
ークリック数ー
広告のクリック数です。アプリのインストールや外部リンクへの誘導などが含まれます。
ーCTRー
広告に対するクリック数を指定した期間で割り算した数です。
上記以外にも、確認可能な数字はいくつかあり、どの数字を追えば良いかわからなくなるかもしません。その場合は、「そもそも広告をなぜ出したのか?」を考え直し、出稿目的を再確認しましょう。
担当者がよく迷う項目Q&A
Q:Instagram広告の「目的」と「CTA」をどうやって決めれば良いのか?
Instagram広告の「目的」は次のうちから選ぶことが可能で、実際に出稿する際に、設定画面から選択できます。
- ブランドの認知度アップ
- リーチ
- トラフィック
- アプリのインストール
- エンゲージメント
- 動画の再生
- コンバージョン
- リード獲得
「目的」は、自社が広告を出稿することで何を得たいのかを考える必要があります。
また、Instagram広告の「CTA」の文言において、よく使用される文言を紹介します。
- 詳しく見る
- 申し込む
- 予約する
- お問い合わせ
- ダウンロード
「CTA」は、出稿広告を見たユーザーが、広告を閲覧後にどんな行動を起こさせたいかを考えることが好ましいです。
馴染みないSNSだからこそ、綿密な計画を
「Instagram広告とは」から2019年現在のInstagram内のトレンド、広告の出稿手順などを徹底解説しました。
若年層向けのSNSということもあり、ビジネスマンにとって馴染みないプラットフォームを効果的に活用することは非常に難しいです。
広告出稿において、綿密な計画や目的などを明確にしながら、PDCAを回し、効果的な広告出稿を実施できるようにしましょう。
Instagramの運用代行に依頼することで、より効果的な広告出稿ができる場合もあるので、並行して検討しても良いかもしれません。
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