再生回数を2倍に!インスタグラムの「リール」運用における3つのポイント

Instagramは、利用者やクリエイター、企業がInstagram上で短尺動画を作成したり発見できる新機能「リール(Reels)」を発表しました。リールでは、音やARカメラエフェクト、その他の新しいクリエイティブツールを使って動画を撮影・編集し、最大30秒の短尺動画を作成可能です。流行のダンスに挑戦する、興味を持っているテーマについて伝えるなど、動画を通じて他の利用者を楽しませながら、新しい方法で自分を表現することができます。

本記事では、リールの基本機能から、弊社メディア「Sucle」のリール運用から培った、インスタグラムのリール運用における3つのポイントをご紹介いたします。

また、この度弊社からリール運用支援プランをリリースいたしましたので、より一層リールを活用していきたいという方は以下のリンクをご覧の上、ご気軽にご連絡ください。

動画撮影から編集まで対応したInstagram新機能リール(Reels)プランの提供開始

インスタの「リール(Reels)」とは?

インスタグラムの「リール(Reels)」とは、音やARカメラエフェクト、その他の新しいクリエイティブツールを使って動画を撮影・編集し、最大30秒の短尺動画を作成できる機能です。

https://www.theverge.com/2020/10/5/21499179/facebook-reels-shopping-igtv-retail

TikTokとの違いは?

まず、駆け出しのリールに比べTikTokは音源機能がかなり充実しています。プレイリストなどによって音源のジャンルが細かく設定されており、動画に合わせた曲を選びやすいのです。一方で、リールはTikTokと比べて簡単に動画編集をすることができるため、初心者の方も使いやすい機能と言えます。また、リールはフィードで公開するだけでなく、限定公開やDM、ストーリーズで配信することで限られたユーザーと共有することができます。ビジネス利用の観点で見ると、TikTokの国内ユーザーは、2018年時点で950万人であるのに対し、インスタグラムの国内ユーザーは3300万人と、およそ3倍以上の差があります。

リールとTikTokの違い、そしてこれからのリールのあり方について、弊社代表の大槻の見解がマネー現代にて取り上げられています。そちらの記事も併せてご覧ください。

「インスタの新機能」登場で、ついにTikTokへのリベンジが始まった…!

ストーリーズとの違い、そしてリールの強みとは?

リールには、ストーリーズとは違った独自の特徴、強みがあります。具体的に、リールにはどのような特徴や強みがあるのでしょうか。

発見タブの画面占有率が高い

リールは、フィード投稿と比べ発見タブの画面占有率が非常に大きいです。そのためサービスの認知向上や新規フォロワー獲得において高い効果が期待できます。

より多くの層にリーチすることができる

ストーリーズは基本的に自分たちのフォロワーに表示されるのに対して、リールはアカウントのフォローにかかわらず発見タブに表示されたり、リールをスワイプするとそのリールの関連動画が表示されるようになっているため、より多くの層にリーチすることができます。その他にも、リールには専用のタブが出るため、ストーリーズのようにハイライトを作らなくても一覧を見ることができます。この点はストーリーズと大きな違いと言えます。

キャプション・ハッシュタグをつけることができる

リールにはフィード投稿と同じようにキャプション、ハッシュタグをつけることができます。そのため、キャプションで動画の内容を文章で説明できることに加え、自社のターゲットにあった適切なハッシュタグをつけることで狙いたい層にリーチすることができます。

しかし、リール動画の再生回数を伸ばす点において、ハッシュタグは最重要な指標ではないと考えられます。その点に関しては後述しています。

さらに、使用状況に応じて表示される人とされない人がいますが、インスタグラムのホーム画面にリールのタブが設置されています。検証段階ではありますが、インスタグラム側がリールという機能を重視してることが読み取れます。そのため、今後よりリールを活用することはインスタグラム運用にとってより重要になっていくでしょう。

(※公式Instagramツイートより : https://twitter.com/instagram/status/1303726253220835329?s=12

加えて、今後リールにショッピング機能が搭載される可能性があります。もし機能が搭載がされれば、ユーザーは動画を視聴し、動画の中で気になった商品をその場で購入できるようになるため、リールを活用することはInstagram経由の売り上げを伸ばすことにつながると考えられます。

https://twitter.com/yui_ohtk/status/1313129913679966214?s=20

 

リールの作成・投稿方法

リールの特徴や強みをご理解していただけたでしょうか。ここからはリールの作成から投稿までの基本的な操作方法について解説いたします。

ストーリーの投稿画面から、リールを選択する

ストーリーの投稿画面から、画像下部のリール部分を選択します。プロフィール画面の左上+ボタンの作成からも飛ぶことができます。)

リールを撮影する

画面下の撮影ボタンを押すと、撮影が開始します。左側の縦に並んだメニューボタンでは、上から再生時間・音源・速度・エフェクト・タイマーが設定できるようになっています。また、「リール」の投稿は、ストーリーズと同じくGIFスタンプや文字も入れることができるので、投稿に合わせて活用してみてください。

また、過去に撮影した動画をリールとして投稿したい場合には、左下のカメラロールからその動画を選択することで新規動画と同様に編集が可能になります。

リールを投稿する

撮影が終了すると、投稿画面に移ります。この画面で、キャプションや投稿場所の選択を行います。カバー画像を設定し、キャプションを入力したら、シェアボタンを押して投稿完了です。フィード投稿にも同じ内容を投稿したい場合には、「フィードにもシェア」のボタンをオンに、また右上の「ストーリーズ」を選択すると、ストーリーズにも同じ投稿をシェアすることができます。

撮影・編集のコツ

上記で説明したように、リール動画ではBGMや速度設定など、気軽に動画を編集することができます。そこで、リール動画の撮影や編集におけるポイントをご紹介いたします。

音楽のテンポを意識しよう

リールには音楽をつけることができます。リールの動画にあった音楽や、当時はやりの音楽を取り入れることでより動画が伸びる可能性があります。

カバー画像(サムネイル)を使い分けよう。

リールのカバー画像は、動画内の画像だけでなくカメラロールからも選択することもできます。動画内の画像を使用すると、動画の内容との乖離を防ぐことができます。一方で、動画にない画像を用いることで自由にサムネイルを作成することができるため、より引きつけやすいサムネイルにすることができます。そのためカバー画像は動画の内容によって使い分けることが必要です。

リールの再生回数を2倍にするための3つのポイント

これまで、リールの強みやリールの基本的な機能について紹介してきました。ここから、弊社がリールの再生回数を伸ばす上で必要だと考える3つのポイントについてご説明いたします。

離脱率を下げるような動画作りを意識する

弊社メディア「Sucle」を通じた発見として、再生回数伸びてる動画を分析した結果、最後まで見た人が多い、つまり離脱率が低いと考えられる動画が再生回数が伸びる傾向にありました。

そのため、動画が出落ちしないような、テンポの良い動画を作成することを心がけるのが良いと考えられます。加えて、そもそも動画を視聴していただけるように、サムネイルにも気を使うといいでしょう。

動画の具体例は以下の画像をクリック!

リールを投稿する時間帯を考えよう

正確なデータはないものの、リールは投稿時間によって再生回数の伸び率に違いがあります。アカウントの特性にもよりますが、夜の19時から21時の間に投稿するのがおすすめです。その要因は、Instagramを多く利用している若年層のアクティブユーザーが多いからだと考えられます。

リールに限らず、「自慢の写真をインスタへ投稿したのに反応が薄い…」なんてことはありませんか?そんなお悩みをお持ちの方は是非以下の記事も併せてご覧ください。

Instagramの投稿に最適な時間帯は? よりエンゲージメントを獲得できる時間帯を紹介

ハッシュタグはリールの再生回数を伸ばすための最重要指標ではない

リールの機能として、ハッシュタグを複数つけれると説明しました。前提として、ハッシュタグ検索でトップ表示されるリールは一つで、検索ボリュームの少ないハッシュタグでは表示されない場合もあります。つまり、ハッシュタグ経由のでリールの再生回数を伸ばすためには、ハッシュタグでトップヒットに掲載される必要があります。検索ボリュームの多いハッシュタグでは競合も多く、トップ表示されるのは難しいです。

(実際に画像の#おにぎりでトップ表示されるためには、投稿数149万件から選ばれる必要があります。)

弊社が投稿した1時間で2万リーチを達成したリールでは興味深い結果が得られました。複数のアカウントでリールに使用したハッシュタグ検索をかけた結果、トップ表示されているものはなく、ハッシュタグ流入はかなり少なかったと考えられます。つまりほとんどが発見タブ経由や発見タブ上のリール動画をスクロールしたことによる視聴でした。そのため、リールの再生回数を伸ばすことにおいて、ハッシュタグを狙うことはもっとも有効な手段ではないと考えられます。つまり、サムネイルや動画の内容により力をいれるべきだと考えています。

もちろん、だからと言ってハッシュタグをつける必要がないわけではありません。ハッシュタグの選定において、以下のことを意識しましょう。

  • リールが掲載されているハッシュタグであること

ある程度検索ボリュームがないとそもそもハッシュタグ検索においてリール動画が表示されない場合があります。

  • 動画と関連性のあるハッシュタグをつけること 

動画と全く関係ないハッシュタグをつけると、違反アカウントと見做されてしまう可能性があります。

ハッシュタグの付け方についてより詳しく知りたい方には以下の記事もおすすめです

Instagramのハッシュタグとは?フォロワーを増やす「#」の使い方を紹介

まとめ

インスタグラムのリール機能について、基本的な操作方法から、弊社が考えるリールのポイントについて解説いたしました。ぜひ日々のインスタグラム運用の参考にしてみてください。

(文・編集 伊東  daisuke.i@sucle.jp)